Seventy-five O'clock Jump

毎日おもしろいこと書けるほど星のめぐりはよくないんですよ。

A HAPPY NEW DECADE!

 先週、仕事前に銀座のアップルストアに行ったら Control+K でばしっとカタカナ変換できることを教えてもらった。やったね。おしまい。

 

 そうじゃなくって、メインはそれじゃないんだよ。

 

 iPod touch の128GBモデルを注文しに行ってきたのでした。あわよくば店頭で手に入れちまおうと思ったのだけど、それは甘い考えだったね。でも1営業日くらいで届くってんだから驚きだ。

 思えば、いま僕が使っている iPod は、僕が高校2年生の冬、バイト代とお年玉で手にした iPod 5G(with video) の60GBモデルで、当時の僕のなかではそれまでの世界を変えてしまう機械だった。それまでは Pioneer のポータブルMDプレーヤーを使ってた。シャーだのピープーだの鳴くかわいいやつだったな。

 高校でビッグバンドジャズの部活に入ってから、なぜやら*1聴く音楽の幅がびっくりするほど増えて、放課後は街の図書館へ行き、CDを利用限界の10枚まで借りてきて、帰るなり iTunes に叩っ込む毎日だった。iPod は持ってないくせとりあえず蓄えたいお年頃だったんだ。「僕も iPod をいつか買うんだ」というぼわっとした野望を抱えつつインポートしまくっていた。いま思えば割とさみしい高校生だと思う。恋の一つもすればよかったのに。

 

 さて、高校2年生ということは17歳だ……そして現在の僕は27歳。つまり僕の iPod (愛称はIPODON "いぽどん" だ。かわいいね) とは約十年もの間いっしょなのだ。まさかここまで一緒に歩いてこれるとは思わなかった。最大容量も今や55GBまで減ってしまって、電池のもちもなんだか頼りないけれど、十年間で一度も修理沙汰にならなかったし、その間色々な新製品が現れたけど、一度も目移りしなかった。日々に欠かせない存在でかけがえのない存在だったんだな。彼女のなかには1940年代のビッグバンドジャズ、1990年代のロック、先週出た新譜、いつの録音なのかよくわかんないガムラン、高校時代の練習時の録音に、学部生時代のセッションの録音、十年分がまるっと入っているのだ。思春期とちょっと遅めの青春をともにしてきた頼れるパートナーなのだ。

 しかし世代交代は必要であり、最近はもう容量ギリギリで取捨選択が起きていたくらいだった。そこへ、今までの倍は持ち歩けるニューカマーときたら買わない手はない。iPod Classic が製造終了したときは目の前が真っ暗になりかけたけど、助かった……。あと Apple Music も試してみたいし……

 

 そんなこんなで iPod touch が手元にやってきた。2代目は恐ろしいほど軽く、薄く、やたらすべすべしてて落っことしそうになる。フィルムくらいは買っとかないとね。さてこの子にはどんな名前をつけようか、この子とも10年付き合うつもりだからね……ああ、10年後、きっと3代目を買う頃、音楽を身にまとう仕組みはどう変わっているだろうね? 想像もつかないけど、きっと楽しいと思う。続きは10年後だ! 寝るぞ!

*1:一部の活発な先輩方のおかげだ