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Seventy-five O'clock Jump

毎日おもしろいこと書けるほど星のめぐりはよくないんですよ。

砂利のお話

 砂利。じゃり。ジャリ。

 

 そう、フランスの劇作家アルフレッド・ジャリ(1873-1907)である。

 

 ちがう。もっと身近なやつである。

 類をみないテーマ

 砂利。石だか砂だかのあちらの方です。と、「なんでまた急に砂利の話を?」とお思いのことでしょう。私もその一人です。

 事の経緯をご説明いたしましょう。前回のお話……失恋と編み物の話を書いた直後、「もう少し長文を書く習慣をつけてもいいかな?」と思いつき、某所にてお題をもらって文章を書くという試みをしている id:memerimomo に「ぼくも文章書きたいからなんかお題くれ」と依頼したところ、

 「砂利」

 と返してくれました。そして現在に至るまで頭をひねっていた、というわけです。友よありがとう、私は元気です。今度こそ飲みにいきましょう。

 さてどうしたものか。

 

とりあえず辞書をひく

 学部生以来使っていなかった電子辞書をひっぱりだしてきました。大辞泉によると、砂利というのは

  『小石、もしくは小石に砂のまじったもの』

 らしい。礫と砂の混合物といったところでしょうか。理科でやりましたね。また、英語でいうと gravel, pebble, ballast, shingle, hogging などがあるようです。粒のサイズや分野によって呼び方が異なるようですね。

 これらの単語には砂利の意味のほかにも、例えば gravel には「苛立たせる、怒らせる」もしくは「当惑させる」といった意味が、pebble には「頑固者、辛抱強い人」という意味があります。砂利や小石類には「厄介なもの」というようなニュアンスがあるのでしょうか、面白いですね。しかしながら、そう呼ばれるような振舞いは避けたいものです……意志のように固い石*1というのも大事ですが、時には柔軟さも必要、オトナな対応ですね。いやはや。

 20代終盤に入ろうとしている今日この頃、色々な好み、色々な悩み、色々な妬みなどがあれやこれやと去来し、それにより生じる人間関係の引力、斥力、結合、摩擦など、日々あちこちでイベントに事欠きませんが、その中でもほんのちょっとした擦れ違いから生まれたほころびがこじれとなり傷となり、やがて大きな地割れとなり、隔たりの両側から静かに憎しみあう関係になってしまう、というのはたいへんつらいものです。心の病です。twitter におきまして、経験から言いますと block はたいてい解除されません。弁解、和解のチャンスは半永久的に失われてしまいます。でもこっちから block しちゃダメなんだよ、わずかな希望はなかなか捨てられないんだ。また楽しくお話したいんだ。なのになんで、なんでなんだよ、答えろよ、こたえr

 

いつもの発作

 失礼、取り乱しました。ところで憎しみで思い出しました。

 昔読んだ殺人事件捜査モノのまんがで、「直径4~5cmくらいの玉砂利をストッキングに入れて振り回し、こめかみに一撃加えて殺害」という犯行がありまして、それを読んだ当時、私は小学校低学年くらいだったのですが、「これで人が死ぬの……? 嘘だろ……?」と思うばかりでその後の話を全く覚えていないありさまです。もちろんフィクションのお話ではあるのですが、フィクションにこそリアリティは大事であると日々感じている性質でして……

 実際にその手口でヤるとなると、石ですからそれなりに威力はありそうとはいえ一撃のうちに……となると甚だ疑問があるのです。例えば、10円玉を数枚入れたビニール袋を振り回して車の窓ガラスにヒットさせると簡単に破壊でき、とっさの脱出に役立つというテクニークがありますが、人間の皮膚・肉・骨を相手にするとまた別なのでは……なんてことを考えてしまいますが、クリティカルヒットなら脳まで揺れるのかしら。あるいは憎しみボーナスによって威力が増すのでしょうか。いかがでしょう皆さん。私はよくこういう無為な空想を巡らせています。特に金曜の日比谷線・築地-日比谷駅間の高密度人間空間で。

 

おわりに

 英語の話に戻りますが、一方で ballast には「(心・社会・行動・性格・人間関係を) 安定させるもの、重みを与えるもの」という意味があります。心騒がす事象が多い昨今、少しでもそうありたいものですね。なんだかんだ言ってみんな安定が好きなのです。いっぱしの男であるには自分の好きな面々、世話になっている面々にはいつでも手を差し伸べられるだけの余裕や器量を持ちたいものです。しかしまだまだ未熟者、鼻垂れの子供、つまり "砂利" でございますね。 

 

 砂利についての引き出しがまるで無い中、うまいこと着地できたと思うので、また次のお話までごきげんよう。さようなら。

 

 

*1:逆でも可